土地の分筆手続きとは
土地を相続した場合、複数の相続人がいる場合には、その土地を分ける手続きが必要になることがあります。
このような場合には、「分筆」という手続きを行います。
分筆とは、法的に土地を分割し、複数の所有者に分けることを指します。
土地の登記上は1つの土地として扱われている場合でも、相続などによって複数人が所有する場合は、登記の修正が必要になります。
基本的にどのような土地でも分筆登記は可能ですが、土地の境界が確定していない場合には分筆登記は行えません。
分筆の目的と理由
分筆は、異なる権利関係や地目を登記するためや、土地を別々に所有するために行われます。
例えば、異なる権利関係の土地や異なる地目の土地を登記したい場合には、分筆登記が必要になります。
土地の登記には「地目」という項目があり、土地の用途によって「宅地」「山林」「原野」「田」「畑」などに区分されます。
もしも一筆の土地の中で地目を分けたい場合は、まず分筆を行ってから地目を変更する必要があります。
例えば、農地に家屋を建てる場合、その土地を分筆してから地目を「宅地」に変更する必要があります。
また、複数人で相続した土地においては、分筆を行うことでそれぞれの所有者が自由に土地を利用できるようになります。
参考ページ：相続 で 取得 した 不動産 の 売却 分筆して売却も出来る？
抵当権と分筆
もしも土地を分筆せずに住宅ローンを組んでしまうと、登記されている土地全体に抵当権がかかってしまいます。
抵当権とは、住宅ローンなどでお金を借りる際に、土地や建物を担保とする権利のことです。
したがって、住宅ローンを組む前には土地を分筆しておく必要があります。
分筆を行うことで、それぞれの所有者が自身の土地に抵当権を設定することができるようになります。
これにより、複数人で相続した土地でも、各々が住宅ローンを組む際には自分の土地を担保にすることが可能となります。
土地の分筆とは
土地の分筆とは、土地を複数の区に細分化することを指します。
この作業によって、土地の一部に特定の権利を設定したり、所有者が別々に土地を持つことが可能になります。
また、税金を節約するためにも分筆が活用されることもあります。
また、相続や贈与の場合、土地を分けることで、適切な相続や贈与の手続きがスムーズに行えるようになります。