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カラコン

カラコンとは、カラーコンタクトレンズの略です。コンタクトレンズというのは、通常、視力を補正するための道具ですが、カラコンはファッションの一部として存在しています。つまり、視力を補正する必要がないわけですから、”度”は入っておらず、目の虹彩の部分…ちょうど黒目の中心にある瞳孔の周辺の色を変えるためのコンタクトレンズなのです。カラコンはバリエーションが豊富で、茶色や紫、青のほか、赤や黄色などのカラコンも今は多く販売されています。
当然、カラコンはソフトレンズになります。ハードレンズは瞳孔を中心、そしてその周辺部分程度の大きさしかないので、虹彩の色を全て変えるのは不可能です。虹彩付きのハードレンズもあるようですが、角膜への負担がかなり大きいため、現在は販売しているところも少ないですし、またオススメはできません。そのため、カラコン=ソフトレンズとなっています。ソフトレンズは虹彩全てを覆うようになっていますからね。
カラコンは視力補正を目的とするものではありませんから、医療機器には該当しません。薬事法の規制にも対象外となっていますから、誰でも販売できるようになっています。最近はインターネットでも多く販売されていますよね。気軽に購入できるという背景も、現在、カラコンが人気の理由の1つだと思います。
ただ、カラコンは目に入れるものですから、デリケートな目にトラブルが起こることも充分あり得ます。きちんとした、誠実なお店のカラコンならば問題はないのでしょうが、粗悪な作りのカラコンを使用すると、カラコンに付けられている着色剤などが溶け出してしまい、目のトラブルを引き起こします。
軽い炎症を起こす程度なのものではなく、酷い場合は失明などにも発展することがあるそうです。実際、そういったトラブルが報告されています。そのため、2009年にようやく政府がカラコンの規制を行ない、厚生労働省と経済省が、薬事法内でカラコンは規制対象としました。つまり、カラコンの製造や輸入には厚生労働大臣の承認が必要となり、販売に関しては都道府県知事の許可・販売管理の設置が義務付けられたのです。